5.木曽街道:石拾い峠越え

最初は砂利道だった石拾い峠越えの道も、徐々に土の道へと変わっていきます。

石拾い峠越え

森の中へ進むにつれて、道はどんどん荒れていきます。
徐々に雨が強くなり、周囲が暗くなってきたので、不安が募ります。

石拾い峠越え

大きな岩の脇を通り抜けて、しばらく歩くと・・・

石拾い峠越え

突然視界の開けた場所に出ます。
本来なら、ここには農業用貯水池の大洞池があるのですが、僕が歩いたのは冬の休農期にあたるため、池の水は抜かれていました。
木曽街道は大洞池のすぐ脇を歩くのですが、池との間に防御柵はなく、足を滑らせると池の底まで真っ逆さまに落ちてしまうので、 歩くには少しばかり危険な場所となります。

大洞池

(参考)ちなみに水が溜まっているときの大洞池はこんな感じです。

大洞池

大洞池の袂にはベンチが設置されていました。

東海自然歩道の看板

ここを過ぎれば石拾い峠の頂上はもうすぐです。
ちなみに、石拾い峠はその名の通りゴツゴツした石が路面に転がっています。
多少坂の傾斜はきついのですが、しかし、自然がいっぱいの道で、東海自然歩道のハイキングコースに指定されてもいます。

石拾い峠越え

石拾い峠の頂上です。ここは愛知県と岐阜県の県境でもあります。東海自然歩道の休憩所も設置されています。ここから峠を一気に下ります。

県境

道には車のタイヤ跡が見られます。どうやらここまで車でドライブに来る人もいるみたいです。

タイヤ跡

うっそうとした森の中を歩くことしばし、下り坂が平坦な道へと変わる頃、ようやく視界が開けてきました。

視界が開けてきました

石拾い峠を下りきると水場があります。昔の人はここで水を飲んで峠越えの疲れを癒したのでしょう。 残念ながら、現在ではこの水場の水は水質上飲むことができません。

水場

新しい道標が設置されています。木曽街道はあまり有名な街道ではないので、この様に新しい道標はほとんど見ることができません。
道標には、 「← 石原村をへて土田宿」、「→ 石拾い峠をへて善師野宿」と刻まれています。

新しい道標

ここからは平坦な道となります。
木曽街道はゴルフ場の脇を抜けていきます。

ゴルフ場の脇

街道沿いに民家は少なく、のどかな田園風景が広がっています。

田園風景

急に集落が見えてきました。石拾い峠の道標にも書かれていた旧石原村です。
石原村は善師野宿と土田宿の中間に位置し、石拾い峠越えを控えた地理的条件からも、旅人の休憩場所として利用されたそうです。

旧石原村


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