愛知県常滑市 −陶業のやきもの散歩道−
愛知県常滑市は古くから窯業で栄えた街です。
常滑焼きの歴史が感じられる街並みは「やきもの散歩道」として整備されています。
今回は「やきもの散歩道」を散策してきました。
名鉄常滑駅を降りると、いきなり駅前に猫の置物が並んでいます。
常滑市は招き猫生産量日本一であり、それにちなんで創作招き猫が陳列してあるようです。
ちなみに一口に招き猫といっても生産地によって色々なタイプがあるそうです。
常滑焼きの招き猫は下の写真ような目のぱっちりしたタイプです。
駅前から陶磁器会館に向かう道は「とこなめ招き猫通り」と呼ばれ、 常滑市の陶芸作家39人が一体ずつ作製した創作招き猫39体が道路沿いの壁に飾られています。 それぞれ個性的な外観をしており、色々な御利益が込められています。
とこなめ招き猫通り(全39体)
健康長寿 | 安産 | 航海安全 | 悩み解消 |
病気平癒 | ペット守護・供養 | 災難除け | 旅行安全 |
産業繁栄 | 出世 | 縁結び | 家内安全 |
美人祈願 | 大漁満足 | 武芸上達 | 子授け |
合格祈願 | 禁酒 | 地震息災 | 五穀豊穣 |
晴天祈願 | 航空安全 | 学業成就 | 新築・改築 |
子育て | 心願成就 | 開運招福 | 金運 |
交通安全 | 難関突破 | 無病息災 | 勝負事必勝 |
社運隆昌 | 厄除け | 夫婦円満 | ぼけ封じ |
商売繁盛 | 家運隆昌 | 禁煙 |
さらに常滑市のバス停にも招き猫の描かれていました。
本当に、街中どこもかしこも招き猫で溢れています。
とこなめ招き猫通りを過ぎると、「やきもの散歩道」は窯業の街らしい光景へと変わっていきます。
焼き物を焼くための煙突があちこちににょきにょきと生えています。
「やきもの散歩道」の道の両側には明治時代の「土管」や昭和初期の「焼酎瓶」が埋め込まれています。 さらに路面には滑り止めとして陶器の破片が埋め込まれています。
「やきもの散歩道」の途中には登窯(国指定重要有形民俗文化財)があり、内部を見学できます。
歩いていたら、お店の窓から招き猫が顔を出していました。「おいでにゃ〜」
歩いていると、招き猫だけでなく、本物の猫にも出会いました。
「土管坂」です。常滑市の観光スポットとしてこの坂の光景が良く使用されるようです。 道の両側と路面にびっしりと陶器が埋め込まれており、窯業の街らしい光景です。
「やきもの散歩道」の最後は、常滑市の新しい顔となった巨大招き猫です。
その名も「とこにゃん」。
高さ3.8m、幅6.3mと実に巨大。
ちなみに、とこにゃんの前に座っている猫は本物そっくりに作られた置物です。
とこにゃんは、高台から常滑の街を見つめています。
〔余談〕
とこにゃんの裏側はこうなっています。あまり裏側を見ない方が良いかもしれません。